【病棟管理】網状赤血球指数(RI:Reticulocyte Index)


●網状赤血球の増減のイメージ
人手(成熟赤血球)が足りなくなり若手(網状赤血球)が駆り出されている状態
太平洋戦争で兵が足りなくなり赤札で戦場に招集されるようなイメージか



●鑑別(整形外科領域の主観交えて)
RI≧2の場合(血液は作り出せる}
◎溶血の有無を確認
①溶血(+)の場合
自己免疫性溶血性貧血、遺伝性球状赤血球症、発作性夜間血色素尿症等
②溶血(-)の場合
出血(特に外科系なら術後出血が心配)

RI<2の場合(血液作り出せない)
◎MCVを確認し、大球性貧血・正球性貧血・小球性貧血で鑑別
①大球性貧血
ビタミンB12や葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血
整形外科領域なら関節リウマチ治療でのメトトレキサートによる葉酸代謝障害か?

②正球性貧血
慢性腎臓病による腎性貧血、脾腫による機能亢進症、甲状腺機能低下症等

③小球性貧血
→フェリチンを確認
●低下時:鉄欠乏性貧血
●正常時:慢性疾患(炎症)等による鉄利用障害
※整形外科領域なら感染・脊椎関節炎・関節リウマチあたりか

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